落ちる夢:その意味として考えられること

公開日:

夜の藍色の縦長カード。「落ちる夢:その意味として考えられること」という文字の下に、やわらかく落ちていく光の軌跡。

足もとの地面が、ふっと消えます。おなかの奥が、ひやりと沈みます。そして多くの場合、地面に着く前に目が覚めます。

落ちる夢は、多くの人がよく覚えている夢のひとつです。突然で、とても生々しく感じられることもあります。けれど、それが指しているものは、人によってほとんど同じにはなりません。ここに唯一の答えはありません。あるのは、いくつかの見方だけです。

落ちる夢を読む三つの見方

欲望と、押しこめてきたものの側から。落ちることは、手放すひとときなのかもしれません。役割や計画、ある気持ちなど、ずっと強くにぎりしめてきた何かが、そろそろ置いてほしいと言っているのかもしれません。夢の中の怖さのすぐとなりに、もうしがみつかなくてもいいという静かな願いがあることもあります。

象徴と、みんなが知っている物語の側から。下へ降りていくのは、とても古いイメージです。多くの物語で、深いところへ降りた人は、少し変わって戻ってきます。そう見ると、落ちる夢は終わりよりも、折り返し地点を指しているのかもしれません。

ことばと、欠けたままのものの側から。「落ちる」のまわりには、ふだんのことばがたくさんあります。「気持ちが落ちこむ」、「腑に落ちる」、「恋に落ちる」、「落ち着く」。夢は、あなたがこのところ抱えてきたことばを借りてくることがあります。いまの毎日にいちばん近く聞こえるのは、どれでしょう。

細部で、読み方が変わることも

  • どこから落ちたか。崖、建物、階段、どこでもない場所。それぞれが違う気持ちを運んでくることがあります。
  • どう終わったか。そっと着地した、びくっとして目覚めた、どこまでも落ちつづけた。向かう先が違うのかもしれません。
  • ひとりだったか。押された、足をすべらせた、自分から身をまかせた。この三つは、まるで違う物語です。
  • どう感じたか。怖さはよくありますが、ほっとしたり、ふわりと漂うような落ち着きを感じたりする人もいます。

そっと考えてみたいこと

  • いま、あなたの暮らしの中で、すべり落ちていきそうに感じるものは何でしょう?
  • 安心できるなら手放してみたいものは、ありますか?
  • 目が覚めたとき、考えるより先に浮かんだ気持ちは何でしたか?

落ちる夢がひとつだけなら、語ることは多くありません。何週間か重なると、パターンのほうが多くを語りはじめます。いつまた見たのか、その日に何があったのか、どの気持ちが残ったのか。

昔からの夢占いでは

日本の夢占いでは、高いところから落ちる夢は、物事のつまずきや、焦って踏み出した一歩への注意として読まれることが多いようです。ただし、落ち方の結末も大切にされます。けがをせずに起き上がる夢は、困難が大きな傷を残さずに過ぎていくしるし、地面に着く前に目が覚める夢は、心配していたことが実際には起こらないしるしと読まれることもあります。

悪い夢を見たときには、獏に夢を食べてもらうという古いならわしもあり、怖い夢をそのまま手放すための知恵として伝えられてきました。

この伝統では、夢の中でどう感じたかも読み解きの一部です。怖さの中で落ちたのか、ふわりと降りたのかで、意味は変わってきます。

夢の糸をたどる

Dormaは、夜のこころのための静かな夢日記です。声でも文字でも夢を記録でき、三つの見方と、あなたの文化に伝わる夢の伝統による読み解きを見ることができます。時間とともに、あなた自身のパターンが少しずつ形になっていきます。決めつけはありません。あるのは、可能性だけです。

ほかの夢の意味 →